小泉進次郎さんが6月5日の衆院農林水産委員会での発言が話題になっていますね。
社名は言いませんけど米の卸売り大手の営業利益が前年比500%で米価の高騰の要因になっていると発言し、すぐさまネットではどこの企業なのか?と予想が上がっています。
米の価格が高騰し消費者は困り農家も利益が出ておらず企業だけが得をしていると感じる人がとても多いようです。
そこで今回は、小泉進次郎さんが指摘した米大手卸売業者を予想してみました!
目次
小泉進次郎が指摘する米大手卸売業者はどこ?
小泉進次郎農水大臣が6月5日の衆院農林水産委員会で、価格高騰が問題となっているお米の流通に関する質疑で驚くような回答をしています。
「社名は言いませんけど、米の卸売の大手の売上高、営業利益を見ますと、営業利益はなんと対前年比500%くらいです」
Yahoo!ニュース
社名こそ明かしませんでしたが、小泉進次郎さんの発言した”米の卸売りの大手”がネットでは「どこの企業?」「誰が米の高騰で儲けてるの?」と注目が集まっていました。
確かに、最近ではスーパーに行ってもお米の値段が高くて困っているという声はよく聞きます。
他にも「農家は全然儲かってない」という農家さんの声も上がっている中で裏で誰かがガッツリ儲かってるなんて聞かされたら誰でも気になりますよね。
そこで、大手卸業者を予想してみました。
気になる営業利益500%の”大手卸売業者”を予想!
小泉進次郎さんは社名は明かしていない米の大手卸業者とはいったいどこなのでしょうか?
気になる大手卸業者を見ていきましょう。
①株式会社神明ホールディングスが有力?
- 社名:株式会社神明ホールディングス
- 創業:1902年(明治35年)
- 設立:1950年(昭和25年)10月18日
- 本社所在地:兵庫県神戸市中央区栄町通6-1-21 神明ビル
- 資本金:1億円(2024年現在)
- 代表者:藤尾益雄(代表取締役社長)
- グループ事業内容:
- 米穀類の精米・卸・販売(国内最大手)
- 青果・水産物・小麦・砂糖・乾麺などの卸売
- 加工食品・外食・中食事業
- 農業支援、物流、輸出入
- グループ会社の経営管理
株式会社神明ホールディングスは、兵庫県神戸市中央区に本社を置く日本最大手の米穀卸グループを統括する持株会社です。
1902年創業の老舗で精米卸販売を中心に、幅広い食品流通事業を展開しています。
神明グループは日本最大級のお米の流通量を誇っていてスーパーマーケットや大手量販店などに精米を卸している企業です。
多角化経営する神明ホールディングスはお米以外にも、青果・水産物・小麦・砂糖・乾麺・菓子など多様な食品を取り扱い、中食・外食事業や物流事業も展開しています。
2008年から国産米の輸出をしていて、アメリカ・中国・香港などに現地法人を設立。
日本の米総輸出量の半数を担った実績もあります。
非上場企業ですがグループ内に上場企業(元気寿司、ショクブンなど)も持っていますね。
小泉進次郎さんが発言した社名を明かさない企業で有力とされているのがこの株式会社神明ホールディングスになります。
売上高2024年3月期4,889億円で営業利益152億円(前年比+1,024%)となっていて、数字だけ見ると小泉進次郎さんが発言した営業利益500%を超えていますね。
ただ、多くの事業をしていて純粋に米だけの利益なのかは不明です。
②木徳神糧株式会社
- 商号:木徳神糧株式会社
- 本社所在地:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-8 木徳神糧小川町ビル
- 代表者:代表取締役社長 鎌田 慶彦
- 資本金:5億2,950万円
- 年商(2024年12月期):連結1,189億円、単独1,172億円
- 従業員数(2024年12月期):連結374名、単独276名
- 事業内容:米穀、飼料、鶏卵、その他食品等の仕入、加工、販売、輸出入
木徳神糧株式会社は1882年創業の老舗になります。
創業当時は創業者の木村徳兵衛さんの名前を付け木村徳兵衛商店という名前で1950年に株式会社木村徳兵衛商店を設立しています。
主な事業内容は主力は米穀(お米)の仕入・加工・販売。に加えて飼料、鶏卵、その他食品の事業も展開していますね。
国内外の大手メーカーや飲食店との取引が多く、安定したビジネス基盤を持っています。
また、1964年に木徳株式会社に商号変更し2000年に神糧物産株式会社と合併し現在の木徳神糧株式会社になりました。
近年では、小規模な会社の吸収合併による規模の拡大も積極的に行っているようですね。
そのこともあってか、業績が好調のようで利益率の上昇が目立っているようです。
営業利益は前年比15%前後の伸び率で500%には及ばないものの高利益を出していることがわかりました。
③株式会社ヤマタネ

- 本社所在地:東京都江東区
- 創業:1924年(大正13年)
- 代表者:代表取締役社長 山崎元裕
- 資本金:105億5,500万円
- 年商:連結:809億円(2025年3月期実績)単体:478億4,400万円 連結:645億1,200万円(2024年3月期)
- 従業員数:362名(2024年3月現在、単体
- 上場区分:東証プライム市場上場
- 主な事業領域:物流、食品(米卸)、情報、不動産
株式会社ヤマタネは東京都江東区に本社を置く米の卸売業を中心事業をしている企業になります。
その他にも物流、情報、不動産の4事業を展開する総合サービス企業で、創業は1924年で設立は1937年の100年近い歴史を持つ老舗企業です。
米の卸は創業時からの主力事業で全国の優良産地から米を仕入れ、精米・品質管理・販売まで一貫して手掛けています。
高い生産技術と厳しい品質管理が強みの株式会社ヤマタネは「ヤマタネファミリーライス」などのブランド米も展開しています。
また、物流に関するコンサルティングやシステム構築運用サポートも行い不動産事業に関しては関東地区を中心にオフィスビルの賃貸・管理で安定した収益を得ていますね。
米だけではなく、美術館なども手掛けるユニーク企業で営業利益は前年比8.5%前後増でこの企業も500%には程遠いですね。
ネットの反応は?
小泉進次郎さんの発言した「営業利益500%」にネットでは以下のような声が上がっていました。
お米は私たちの生活に欠かせない大切な食べ物なのに、流通過程でこんなに利益が異常に膨らんでいるのは、本当に納得できません。
会社名を公表してもらい、その会社が自民党、農水族議員、などに「献金していないか」しっかり調査し、発表してもらいたいと強く思います。
ぜひ明確にして、社名も公表してもらいたい。一社じゃ価格操作は無理だから、カルテルをしているのではないか。
もはやこれちゃんと調査したら米に絡む独占禁止法違反が出てくるんじゃないかというレベルだよ。 ここで終わらずにもっとしっかり調査すべき。
備蓄米を積極的に流通させない理由も、この悪徳業者が利益のために妨害しているのでは無いでしょうか!
小泉進次郎さんが発言したことによって、ネットではどの企業なのか疑問に思っている人が多くお金の流れが不透明なのも疑問や怒りの声として表れていると思います。
米の価格が高騰しているが農家の収入が上がらない理由は?
米価(消費者や小売店での販売価格)は上昇していますが農家の収入が増えておらず、むしろ厳しさが増しているのにはいくつかの理由があります。
- 生産性のコスト急増
- 流通構造の問題
- 卸業者・小売業者の利益増
- 生産者への利益還元が弱い
- 小規模農家の高齢化と経営難
近年では肥料・燃料・農業機械の維持費など生産コストが急激に上昇していて、米価の上昇分がコスト増になり農家の利益にはつながっていません。
また、米の流通経路は複雑で農家→集荷業者→卸売業者→小売業者→消費者と多段階を踏んでいます。
その過程で各段階のコストやマージンが上乗せされ、農家が受け取る金額と消費者が支払う価格の差が大きくなっています。
特に大手卸売業者は需要の高まりや特売としての販売を少なくすることで利益を大きく伸ばしていますが、農家への支払いは大きく増えていません。
流通過程でのマージンやコストが大きく「高く売れるはずなのに生産者に利益が回らない」という構造的な矛盾を抱えていて農家の取り分が増えにくい仕組みになっていますね。
また、政府の備蓄米放出のタイミングや価格政策も農家の利益向上にダイレクトに直結しないこともあります。
このように様々な理由から小規模農家や高齢農家は特にコスト増の影響を受けやすく収益性が低いため、赤字や廃業が増加しています。
【3選】小泉進次郎が指摘する大手米卸売業者はどこ?営業利益500%の荒稼ぎ企業を予想してみた!まとめ
いかがでしたでしょうか?
小泉進次郎さんが指摘した大手米卸売業者を予想してみました。
実際に有力とされている企業はありますが、その企業が指摘されている企業なのかは不明です。
ただ、この米問題がある以上多くの人がどこの企業なのか気になっていることは間違いありませんね。
早く、米問題が落ち着いてほしいと願うばかりです。